版画
版画(はんが)とは、印刷を行なう紙以外に、彫刻や細工を施した版を作り、インクの転写・透写等によって複数枚の絵画を製作する技法、またはそれにより製作された絵画のこと。版画はその版の仕組みから大きく4つに分類される。凸版画、凹版画、平版画、孔版画である。
凸版画は版の凸部に付いたインクが紙に刷られるもので、紙版画、木版画、芋版画など一般にも一番制作経験があるものである。江戸時代の日本で盛んに広がり、東洲斎写楽、葛飾北斎、喜多川歌麿など世界的に知られる浮世絵も木版画の一種で、色ごとに版を使う多版多色版画である。
凹版画とは、版の凹部で図柄を構成する版画技法である。
版画 (ドビュッシー)
クロード・ドビュッシーの《版画(フランス語 仏語:”Estampes”)》は、1903年に完成されたピアノ曲集の名称であり、ドビュッシーの《映像_(ドビュッシー) 映像》とともに印象主義音楽のピアノ曲の書法を確立した作品である。以下の3曲からなる。
塔(パゴダ) ”Pagodes” - 約4分半
グラナダの夕べ ”Soirée dans Grenade” - 約5分半
雨の庭 ”Jardins sous la pluie” - 約3分Hinson, Maurice. Preface to ”Estampes” by Claude Debussy. Van Nuys, CA: Alfred Publishing Co., Inc., 1993.
《版画》は、3つの異なる土地を連想させる。
〈パゴダ〉は、ガムランの影響も見られるものの、ペンタトニックを用いてインドシナの民族音楽を模倣しており、アジアを暗示している。
〈グラナダの夕べ〉は、ギターの掻き鳴らしの模倣とアラビア音階の利用によって、スペイン情緒を掻き立てている。作曲当時のドビュッシーのスペイン体験といえば、サンセバスティアーン・デ・ロス・レイエス サンセの街で数時間を過ごしたことだけであった。これにもかかわらずスペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャは、「1小節たりともスペイン民謡からは借用されていないにもかかわらず、作品全体が、ほとんどの細部において、スペインを見事に描き切っているSchmitz, Robert E. ”The Piano Works of Claude Debussy”. New York: Duyell, Sloan and Pearce Publishers, 1950. pp 85-86.」と評した。
版画家
版画家(はんがか a wood-block artist)とは版画を媒介にして表現する人。木版画・版画#凹版画 銅版画・石版画(リトグラフ)などで作品を作る。版画専門の美術家は少なく、主に洋画・イラストレーションなどと兼業することが多い。著名な版画家の棟方志功は自らの作品を〝板画(ばんが)〟と称し、版画とは違うと主張していた。
池田満寿夫
一原有徳
河内成幸
駒井哲郎
斎藤清
菅井汲
長谷川潔
浜口陽三
浜田知明
棟方志功
前田藤四郎
山口薫
山本容子
吉原英雄